ユノイチカ『夜明けの唄(2)』ネタバレ感想｜主従が幸せになれる未来は？

1巻で黒海に落ちたアルト。
西の覡・マニエリに助けられ一命を取り留めましたが、エルヴァと再会できるのはいつ？

本記事は『夜明けの唄』2巻のネタバレを含む感想です。
未読の方はご注意くださいませ！

『夜明けの唄(2)』こんなワードが刺さる人におすすめ！

#年下攻め
#ワンコ攻め
#巫子
#ファンタジー
#体格差
#展開がじっくり

受けのことしか眼中にない攻めを見たいなら『夜明けの唄』！
アルトが大きく成長して結構な体格差があるのもよろしいですなぁ。

『夜明けの唄(2)』書誌情報

著者	ユノイチカ
レーベル	fromRED
出版社	シュークリーム
発売日	2021年12月15日

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『夜明けの唄(2)』カップリング

アルト（アルトノウル）…18歳。エルヴァの従者。

×

エルヴァ…26歳（16,17歳の外見）。黒海と戦い島民を守る覡（かんなぎ）

『夜明けの唄(2)』超個人的レビュー！

ストーリー
絵
エロス
まだキスしかしてないの！？

めっちゃくちゃ両想いなのに、色々なしがらみがあって結ばれない2人。とにかく幸せになって！！！

『夜明けの唄(2)』ネタバレ感想

1巻終盤で、修道院から村へ帰る途中だったアルトは、出会った警吏たちに意図せず「夜の黒海は人を襲う」という情報を与えてしまいます。

死刑囚の処刑がめんどうな警吏たちは、「黒海に襲わせて処分しちゃおうぜ」と岸壁に死刑囚を縛り付けて、さもナイスアイディアかのように浮かれています。
しかし、アルトは「こんなこと　エルヴァ様は許さない」と危険を顧みず拘束された死刑囚を助けに行きます！

死刑囚を助けようと奮闘するアルト。そんな中、黒海を浴びて、死刑囚の一人が黒海に乗っ取られた！？？
混乱しているうちにアルトは海に落ち、その知らせはエルヴァが待つ村まで届きました。

2巻は岸辺でアルトを見つけて救助した謎の人物が、西の覡・マニエリだと分かるところから始まります。

マニエリはエルヴァと違って「覡になんかなりたくなかった」「みんな死んじゃえ！！」と自分の気持ちに素直です。

墨痣がかなり広がって、死期が近づいているマニエリも気になるけれど、アルトは急いで村へ帰ります。

一方、スシュカ（アルトのいとこ）とシマ（アルトの後輩）が、アルトが海に落ちた町まで駆けつけようと旅路を急いでいるところに、新月を待っていたエルヴァが合流します！

なんとかアルトを見つけることができ、民家に泊めてもらう一行。

お風呂で素直に自分の気持ちを口にするエルヴァに、つい盛り上がっちゃうアルトですが、エルヴァは思わず手が出てしまいます（その前に人ん家です）

気まずいながらも村に帰ってきた2人。

エルヴァは、前のようにべたべたしてこなくなったアルトに物足りなさを感じながらも普段どおりの生活を送っているさなか、村の祭りに領主・シヨンが現れます。

やはりエルヴァは幼いころに性的なトラウマを負うような出来事があったようですね…

ラストは双子の覡の片割れが未来を見てる！？　本当に黒海ってなんなんだ！

『夜明けの唄(2)』の個人的推しポイント！

『夜明けの唄』2巻の個人的にグッときたポイントをまとめました！

1.アルトが引いていった時のエルヴァの反応！

今までアルトのことを大型犬扱いしてたのに、アルトがぷっつんして襲いかけた夜から、ふとした拍子に「キスされる？触られる？」って意識しちゃうエルヴァ～～～！

アニマルセラピーが足りていないとレティに言われ、「お前がさわらなきゃ消えねぇだろうが」と半ば脅して手を揉んでもらうところは笑いました。

2.物語として面白いファンタジー要素

2巻まで登場しているこの世界の謎↓

• 夜は海が黒くなり人を襲う
• 黒海は人を乗っ取ることができる（海に人格がある？）
• アルトは黒海に襲われない
• アルトは覡の墨痣を癒せる
• いきなり普通の子どもに覡の力が現れる
• 覡は黒海で未来？が見える　etc…

これらの謎がこれからどう明かされるでしょうか！

3.アルトとエルヴァが幸せになれる未来はあるのか？

アルトが海に落ちたと聞いても、エルヴァは毎夜黒海と闘って島民を守らなければならない使命を優先させるーー。

本当は一刻も早く駆けつけたかっただろうに、その気持ちが分かったスシュカはアルトに「これ以上覡様を苦しめるな」と釘を刺します。

スシュカの言うことももっともなんだけど、エルヴァとアルトの幸せを願わずにはいられないんです…

ハッピーエンドでよろしくお願いしますね、ユノ先生…！

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