吾瀬わぎもこ『真夏のユリイカ』ネタバレ感想-博多弁満載の昭和香る院生×助教授ラブ

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吾瀬わぎもこ『真夏のユリイカ』ネタバレ感想

方言、いいですよね。馴染みがない言葉ほど惹かれます。私は特に博多弁。「好いとーと」とか可愛いすぎません?

わぎもこ先生の作品には博多弁や北九州弁キャラが多く登場するのですが、本作『真夏のユリイカ』の鵜飼先生は中でもコテコテ!
舞台が昭和なので今よりも方言がきつい設定です。

しかも鵜飼先生は学生時代に恋人を亡くしており、それから研究に没頭しているという未亡人設定も!
鵜飼を子供のころから想っている院生・土岐は先生を振り向かせられるのか!?

本記事は『真夏のユリイカ』のネタバレを含む感想です。
ネタバレを避けたい方は、記事下部の「ネタバレ感想」ブロックまでのご閲覧でお願いします!

目次

『真夏のユリイカ』ひとことで言うと?

九州の大学で数学の助教授をしている鵜飼は昔から男に目をつけられやすい性質。

高校時代から守ってくれた最愛の友人・天方を亡くしてからもう恋はしないと思っていたが、目が眩むほどいい男の院生・土岐に出会い、人に焦がれる気持ちを思い出していく。

土岐と親睦を深めていくうち、鵜飼は土岐があの夏を一緒に過ごしたシュウくんだと思い出して――!

『真夏のユリイカ』はこんな人に刺さるBL

  • 「実は子どもの頃に会ってました」系再会BLが好き
  • 博多弁に弱い
  • 真理を探求する学者肌キャラが好き
  • 昔の男が心にいると知っていても愛する攻めが最高
  • 大学が舞台のBLが好き
  • 現代じゃない時代ものが好み

→1つでも刺さったらかなりおすすめ

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『真夏のユリイカ』性癖タグ

#大学 #大学院生 #助教授 #年の差 #再会 #方言 #20代 #年下攻め #黒髪攻め #30代 #年上受け #黒髪受け #昔の男

『真夏のユリイカ』作品情報

著者吾瀬わぎもこ
ジャンル昭和、学生×教授
レーベルGUSH COMICS
出版社海王社
発行日2024年12月10日
エロ度
重さ
甘さ
修正白短冊(ebookjapan)
地雷要素教員と学生の恋愛(成人済み)、集団レイプの回想
※修正は筆者調べ

『真夏のユリイカ』カップリング

土岐 修一郎(とき しゅういちろう)…文学研究科生(人文学系の大学院生)。23歳。大学図書館でバイト中。どんな分野でも専門的な話を聞くのが好き。

×

鵜飼 遠(うかい はるか)…理学部数学科助教授。35歳。バリバリの博多弁で喋るメガネ男子。専門は「素数の分布を調べること」。

土岐 修一郎(とき しゅういちろう)…文学研究科生(人文学系の大学院生)。23歳。大学図書館でバイト中。どんな分野でも専門的な話を聞くのが好き。

×

鵜飼 遠(うかい はるか)…理学部数学科助教授。35歳。バリバリの博多弁で喋るメガネ男子。専門は「素数の分布を調べること」。

『真夏のユリイカ』ネタバレなし感想

鵜飼は大学で数学の教鞭をとる助教授。「講義は丁寧だが目が合わない」と学生に評されるちょっとコミュ力弱めのメガネ男子です。

そんな鵜飼先生の研究室に見知らぬ学生が。彼は大学院からこちらの大学に来た土岐という院生で、そのいい男ぶりに鵜飼先生は思わず見惚れてしまいます。

実は土岐と鵜飼先生は初対面ではなく、11年前に小学生だった土岐(シュウくん)と公園で出会っていました。

鵜飼先生はひまわりの種の並び方や松ぼっくりの形が「フィボナッチ数列」に基づいているのだと教え、ひと夏をシュウくんと一緒に過ごしたのですが、すっかり忘れています。

実は、鵜飼先生が当時の恋人・天方(あまかた)を亡くしたのがその直後だったのです。

そんな鵜飼先生の目下の悩みは他学部の学生によるつきまとい。
鵜飼先生は昔からそういう意味で絡まれやすく、過去に目が合っただけで誘ったと言われ男から性被害に遭ったことも示唆されます。

「お前ん目は男も女も狂わせよる 淫乱の目や」ひゃ~昼ドラみたい!

ストーカーはいつもは講義後に質問してくるだけなのに、その日は図書館までの道のりで跡をつけてきていてパニックになる鵜飼先生。
そんな鵜飼先生を図書館の人気のない書庫に匿ってくれたのが土岐でした!

土岐の熱くて大きい手にときめく鵜飼先生、もう完全に惚れてるじゃん!
シャツの裾引っ張って引き留めるのは可愛すぎるって!(こういうところが魔性?)

後日、鵜飼先生は土岐くんにお礼として洋食をご馳走します。
食後クリームソーダを飲む土岐くんを見て、鵜飼先生はやっとシュウくんのことを思い出しました!

別れ際にシュウくんがくれたひまわりを事後っぽい鵜飼と天方が見てるシーン、シュウくんとしてはプロポーズくらいの決意で渡したのに子どもだからと全く相手にされてない感強くてかわいそう!

鵜飼先生の土岐くんへの想いは募り、夜な夜な後ろで慰めるサービスシーンも!

使っているのがローションじゃなくて香油?なのが時代感じる~!

ある日、急な雨に濡れた土岐を鵜飼先生は自分の下宿で雨宿りさせますが、濡れた男2人、同じ部屋で何もない訳がなく……
この日は兜合わせと素股でフィニッシュですが、すぐに2人は挿入までいく仲に。

鵜飼先生は土岐になら話せると思い、亡くなった天方との思い出を語ります。

そして、鵜飼先生は土岐くんが自分を真摯に愛してくれていると分かっているから、未来ある若者のためにあえて距離を取る選択をします。

院生と助教授の恋愛となるとちょっと世間の目が厳しいよね……ましてや同性だし、昭和だし……

そんなある日、鵜飼先生の講義にまたあのストーカー学生が潜り込んでいて――!

\不本意だけど何故かモテちゃう鵜飼先生。魔性とはこういうことか……/

『真夏のユリイカ』個人的に刺さったポイント!

昔の男を忘れられない受けがエロすぎる……!

第1話の扉絵から「昔の男」天方がチラ見えしててもう!
死人と三角関係を繰り広げるタイプのストーリーが大好物の私、歓喜!

第4話の扉絵も土岐くんと天方のツーショです。似すぎていて鵜飼先生の男の好みがまるわかりwww

天方は鵜飼の高校の2つ後輩で大学も一緒。法学部なので専門は違うけれどよく鵜飼の下宿に入り浸り、いつしか恋仲に……

天方に助けてもらっている回想のコマ、いつも鵜飼先生が脱がされてて貞操の危機を迎えていてヤバい……

天方は人助けで死んでしまうような誠実な奴で、鵜飼はそんな彼に恥じないよう土岐くんを遠ざけるほど。まだ鵜飼先生の心の中に天方がいるんですよね!

やっぱりいいよね再会もの!

「もしかして公園で私を助けてくれた シュウくんかいな!?」
鵜飼先生気づくの遅い~!ww

当時も鵜飼はある程度大人で、しかも直後に恋人を亡くすなどあってすっかりシュウくんを忘れていましたが、土岐くんにとって“博士”は憧れの人であり続けたっていうのが! イイよね!!

たぶん大学院を九大にしたのも鵜飼先生に会いたい想いがあったのでは?

舞台が昭和40~50年代&博多弁で独特の世界観

鵜飼がシュウくんと出会うきっかけになったのも、天方が死んでしまったのも学内での学生運動が過激な時代だったから。

今では想像もつきませんが、大学内でバリケード作ったり内ゲバでリンチしたり……角材で頭を殴るとか、治安が悪い! 運動の是非は私には分かりませんが、単純に怖いです。

もう一つ本作を盛り上げる要素が、わぎもこ先生お得意の博多弁です!

今回は主役の鵜飼先生がコテコテの博多弁話者なのでモノローグまで博多弁! たっぷり味わえて方言フェチにはたまらない内容となっております。

鵜飼先生に比べたら喋り方がマイルドな土岐くんでも、告白の言葉は「僕は夢中で研究しとるあなたば好いとーとです!」! 可愛すぎる~~!!

『真夏のユリイカ』ネタバレ感想

※ここからネタバレありです。

舞台は鵜飼と土岐が再会する1979年が主で、間に学生だった鵜飼と小学生だった土岐が出会った(+天方が死んだ)1968年の回想が挟まれます。

1968年は「九州大学電算センターファントム墜落事故」(作中で“米軍偵察機の墜落事故”と言及)と「佐世保エンタープライズ寄港阻止闘争」(同“原子力空母の寄港問題”)などが起きて大学内の治安が悪かったそうです。

天方はリンチされる見知らぬ学生をかばって角材で頭を殴られ、その日のうちに容体が急変して亡くなってしまいました……。

それを鵜飼先生はお母さんとの電話で「地元の名士の息子がなくなった」という町の噂として聞くんですよ。お葬式にも行けなかったんだよね、悲しい……。

そんな誠実な奴だった天方に顔向けできるように、鵜飼先生は一旦土岐くんを遠ざけます。
でもストーカー野郎がエスカレートして家までついてきた時に救ってくれるのは土岐くんで!

「行きましょうか 遠さん」と下の名前呼んで親密アピールして牽制する“俺のだからムーブ”にニヤニヤしちゃいます。

「あなたが身体ん関係ば望まんとやったら 僕は弟子でも友人でも何にでもなってみせます」
ガタガタ震えながら愛を伝える土岐くんの覚悟に、鵜飼先生の腹も決まりました。

ラストは鵜飼先生のアパートの花壇にひまわりを植えようと約束する2人。
土岐くんが天方と同じように、夢中で研究してる自分が好きと言ってくれることに幸せを感じる鵜飼先生なのでした。

\描き下ろしはたっぷり14ページの和室扇風機汗だくむちむちえっちです!/

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『真夏のユリイカ』好きならぜひ読んで!

時代もノリも違うけど「大学が舞台」ということで『能美先輩の弁明』をおすすめします。

こちらは令和の文学部哲学科の真面目後輩×チャラ先輩もの!

『真夏のユリイカ』の土岐くんの専門は「カントをはじめとした批判主義的な認識論が生まれた時代背景と与えた影響を研究しています」とのことなので、哲学という意味ではかぶってるかも。

大学で好きなこと突き詰めて勉強している人は魅力的ですね。

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