中村明日美子『空と原』ネタバレ感想｜永遠の当て馬と呼ばれたハラセンに王子様が！

中村明日美子先生の同級生シリーズから、ハラセンが主役のスピンオフ作品『空と原』のレビューです。

パワフル新入生ソラノに振り回されながら、幸せになろうと動き出すハラセンに長年のファンもにっこり満足のスピンオフです！

本記事は『空と原』のネタバレを含みます。
未読の方はご注意くださいませ！

『空と原』こんなワードが刺さる人におすすめ！

#教師
#高校生
#年の差

今回のカップルはなんと22歳もの年の差！　しかも教師と生徒という間柄。

「自分ごとに不器用な大人を若者がぐいぐい動かす」という構図がさわやかです！

『空と原』書誌情報

著者	中村明日美子
レーベル	EDGE COMIX
出版社	茜新社
発売日	2012年5月19日

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『空と原』カップリング

原 学（はらまなぶ）…37歳。東府第一高校の音楽教師。

青砥 空乃（あおとそらの）…15歳。東府第一高校1年生。

『空と原』超個人的レビュー！

ストーリー
絵
エロス
先生と生徒の難しさ

ハラセンも一歩間違ってたら有坂先生みたいになってた未来もあったかもと考えると、教師と生徒の恋愛って難しいですね…

『空と原』ネタバレ感想

佐条と草壁が卒業したすぐ後、ハラセンは抜け殻のように…。

いつまでもしょぼくれていてはいけないと、二丁目のクラブに3年ぶりに赴きます。

クラブでソッコー若いメガネ男子に声をかけホテルへ行きますが、佐条くんの影がちらついてキス止まり。

あくる日出勤すると、その男子が新入生として学校に！

新入生ソラノに「俺はな　生徒には絶対手を出さん」と宣言するハラセン。

そこへ佐条くんがアルバムを取りに東一高にやってきます。
ソラノは、ハラセンの想いを何となく察しお節介を焼いていく――というストーリーです。

番外編　コマっちゃんとハラセンの二丁目デビュー
若ハラセンは切れ長の目がカッコいいんだけど、話し方が可愛いんですよ！
「声かけたの」「知らないの」とか「～の」って…！　お嬢様かよ！

ソラノの強引なお節介で佐条くんとデートすることになったハラセン。

2人のデートを草壁とソラノが見守ります。

デートの最後に「1年のとき俺のこと好きだった？」と軽めに聞くと頬を赤らめる佐条くん…！

ハラセンは気持ちが報われた思いがあったのでしょうか、ソラノにお礼を言う顔はさっぱりしています。

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ソラノの中学時代の片思いの相手、野球部のフジノが練習試合で東一高に来ることに。

ヘテロへの叶わぬ恋に泣くソラノをハラセンは慰めますが、そこにあの有坂先生が現れます…！（『卒業生―冬―』のハラセンの回想で登場した先生）

有坂先生の歓迎会後、2人で飲み直し。
有坂先生はハラセンと出会ったことで妻にカミングアウトし、離婚したことを明かします。
そして今は恋人（？）がいる…と語る有坂先生にショックを受けるハラセン。

酔いつぶれて、ソラノに介抱されて自宅マンションまで帰ってきました。

ベッドでソラノに耳元で「背中から抱きしめてもいい？」と囁かれたハラセン、ぞくぞくしちゃってます！

翌日二度寝しちゃって学校に遅刻したハラセンが見たのは、明らかに殴られて頬を腫らした有坂先生でした――！

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ラストは、「二人で幸せになろうよ」とニッカリ笑顔で言うソラノ。

「とりあえず卒業してからだからな」
最後まで”卒業してから”にこだわるハラセンで良かったです。

カバー裏には卒業式後のソラノの「学」呼びが見れますよ…！

『空と原』永遠の当て馬と呼ばれたハラセンに王子様が！

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