露久ふみ『后宮のオメガ(下)』ネタバレ感想―2人が王座に戻ってくる

兄のクーデターのせいで戦乱に見舞われたハヌ国を救うため、ハーリドとイリヤはチェンを味方に加え、王宮に乗り込む――！

『后宮のオメガ』下巻では、再会したハーリドとイリヤの幸せイチャイチャでこちらも幸せ。
私の推しスゥヤも最後まで存命でよかったです……

本記事は『后宮のオメガ(下)』のネタバレを含む感想です。
未読の方はご注意くださいませ！

『后宮のオメガ(下)』こんなワードが刺さる人におすすめ！

#オメガバース
#年上受け
#年下攻め
#年の差
#金髪受け
#黒髪攻め
#王族
#政略結婚
#後宮

下巻のイリヤとハーリドは戦乱あり発情期ありで大変ですが、最終的にちゃんと番になれますよ～！

年上女房イリヤにうまく操られて善政を敷きそうなハーリドの王国の行く末がもっと見たいです。

『后宮のオメガ(下)』書誌情報

著者	露久ふみ
レーベル	ディアプラスコミックス
出版社	新書館
発売日	2023年11月15日

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『后宮のオメガ(下)』カップリング

ハーリド…ハヌ国の王。褐色の肌でたれ目のα。8年前、兄ザインに殺されかけ王位を簒奪された。なんとか生き延び、反乱軍を率いて国家奪還を目指す。

×

イリヤ…ハーリドの后。白い肌と金髪のΩ。ザインから逃れた地方で匿われながら、民に武器製造のための技術を教えていた。ハーリドと合流し、ザインを倒すための作戦を実行する。

『后宮のオメガ(下)』超個人的レビュー！

ストーリー
絵
エロス
いてくれてありがとう癒しのタルジュ

絵に関してですが、上巻でも見られたように急に手抜きに見えるコマが出現するのがもったいないと思います。
せっかく美麗なイラストを描かれる技量がおありなのに……。

エロスは物語ラストと描き下ろしの2回あります。
出会って8年以上経っての初えっち＆項噛みで真の番になるのは滾ります！

『后宮のオメガ(下)』あらすじ

ザインが差し向けた国王軍に斬られかけたイリヤを救ったのは、青年に成長したハーリドだった。
互いの無事を喜んだのも束の間、ハーリド率いる反乱軍と合流するための移動中、運悪く発情期が来てしまったイリヤ。

そんなイリヤの元へ、ザインの側で策略を巡らせるナタシュウ国のチェンが取り引きを持ちかけにやってきた。
ハーリドとイリヤ、チェンの3人が立てた作戦は、イリヤをわざとザインの元へ突き出すもので――？

『后宮のオメガ(下)』ネタバレ感想

いやぁ綺麗なハッピーエンドで爽快な読後感！
描き下ろしでイチャイチャ成分も追加されてます。

上巻のラストで再会したイリヤとハーリドでしたが、即イチャ！ではなく国が安定するまで心を律してセルフおあずけ状態にするのがいじらしくてよいですな……。

2人が想いを通じ合わせた途端に、8年間なかったイリヤの発情期が来るのもオメガバースならではの体と心がダイレクトに繋がっていることを感じさせる描写です。

下巻で大きな役割を果たすのは、ザインの仲間と見られていたナタシュウ国のチェンです。

チェンと最初に会ったとき、去り際にハーリドに投げて寄越したのは発情期の抑制剤ですかね？
敵か味方か分からないヤツから貰ったものを后に飲ませるハーリドも懐がでかいな？

王位奪還作戦は、チェンが裏で手をまわして兵に変装したハーリドがザインを討つ、というものでした。

ザインを追い詰めるまでは予想通りでしたが、イリヤの慈悲深さにびっくり。
ザインの死に方は相応しい最期だったと思います。

再び王位につき、やっと国が落ち着いてからのイチャイチャ！
他に后は取らないと言われ、照れ交じりに「一体俺に何人子供を産ませる気だ」というイリヤ様です。
子だくさんに向けてがんばれ～！

さて最中シーンですが、自ら挿入をねだる受けほどエロ可愛いものはありませんね……

上巻から侍女スゥヤが死んじゃわないか心配していましたが、無事生きててよかった～！
イリヤ様からお褒めの言葉を賜るシーンまであり、侍女冥利に尽きますね……

ラストのイリヤとハーリドの容姿を受け継いだような未来のハヌ国民がタイトルの謂れを話すシーンが昔話のようで、余韻の残る素敵な終わり方でした。

しかも！どうやら『后宮のオメガ雪花の章』という続編が連載中のようです！単行本化楽しみにしてます～～

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